ここんとこ、ポニー・キャニオンの話題が出てるね。昔はキャニオン・レコードとポニーと別だったと思う。
 しかし、今朝の社長のコメントでビックリしたな。サラリーマンって「イエス・マン」であることが、出世の必要十分条件なんだろね。ニッポン放送の子会社で、ソフトはフジから提供される。
 なぁんも日頃から考えなくてよくて、かえって考えるとろくなことにならん。そんな感じだった。あれは独立した会社である必要ないな。フジのソフト販売課で十分じゃん。
 私は昔のキャニオン・レコードのオエライさんは知らん。現場のプロモーターとは、おつきあいが多少はあった。彼らは、色々それなりに考えていて、心配もしてもらった・・・。
 確かに、レコード会社は原盤を持たなくなって、原盤を持つプロダクションとの力関係に負けるケースが多くなり、結局、販路というトンネルを管理するだけ状態になったから、衰退していった。

 ヤマハには堤さんみたいなカリスマ理事長がいた。故人ではあるけど川上源一という人で、社員さんの中には名前を思い出すとぞっとしちゃう人もいるかもしれない。
 また、ポプコンの話になるけど、ポプコンは不遇時代って長かったんだよ。で、理事長自身が売り込みしても、どこも乗ってこなかった。
 唯一、面白がってくれたのが、キャニオンの社長だった。それで、ポプコンから出た曲は原則、キャニオンのアードバーグ・レーベルからレコード発売された。
 確かに、今は新しいことをやる必要ないかもしれんし、それを許す土壌もないかもしれん。でも、何か、すごくガッカリしちゃった。

 当時のキャニオンの社長は、ヤマハのようわからん企画に協力したんだ・・。まぁ、リスクは、そんなになかったとは思うけど、ほかは門前払いしたんだからね。
 また、この理事長は、うるさいロックは嫌いだったという話だ。でも、昔、浜松から「オン」というロック・バンドが出てきた。
 彼らが出てきたとき、「ロックは主張するもんだ・・・。かれらは”金のないヤツぁ、用がない”と主張してるじゃない?だから、それはそれでいいんだ・・」と雑談の中で話してくれた。
 周りをイエスマンにしてしまった・・・という面では、賛否両論あると思うけど、カリスマではあったと思う。
 時は流れる・・・。川上理事長的発想とポプコンに乗ったキャニオンは何処へ・・・。
 まぁ、世の流れなんだから仕方ないのかな。優しいプロモーター、いっぱいいたけど、もうリストラだったのかもね。寂しいなぁ・・・・。