午前二時頃、NHKシルクロードの特集の再放送をやっていたんで、見てた。やっぱ砂漠の砂ってすごいね。そこに、埋もれた壁画がある。ワクワクしちゃうじゃん。ドラエモンのタイムマシンがあるといいねぇ。
 いったい最盛期はどんなだったんだろう。そんな単位で見たら、今の中国で、デモして暴徒化してる理由なんか、アホらしくて相手する気にもなれん。

 17日のライブで「ユーラシア」という曲をやったんだけど、この「ユーラシア」という単語には特別な思いがある。

 今から32年前、ヘルシンキからだったか、帰る時に、モスクワ経由で帰ったことがあった。疲れて眠りこけてて、気がつくと、窓の外には、本当に世界地図で見た形のユーラシア大陸が広がっていた。ジャンボの翼には、すごい気流がぶつかっているのが見てとれて、壊れるんじゃないかと思ったよ。本当にすごいと思った。それが、根底にある。
 行きはアンカレッジ経由で、北極海を越えて行った。アンカレッジを出て、マッキンレーを見て、それからものすごい蛇行した凍った川を見た。上空から見ると、ほんと、すごくてね。そんときに、どうしていいかわからん時は道が蛇行しすぎてて、見失ってるだけかもしれん・・と思った。

 それは、「うまくいかなくても:」という曲になり、3年後くらいに、その曲は「Aunque no me resurute bien 」と訳されて、チリ音楽祭へ行くことになり、またまた後に八神純子ちゃんのアルバムに入ることになる。
 最近も、そのイメージは、「夢の二胡(アール・フー)」にも出てくる。もっとも、川ではなくて、草原だけどね。

 チリ音楽祭に行った時も、南アメリカ大陸に入ったとたん、眼下の景色は一変する。赤土のような、とても、広大で平坦な土地。リマに着いた時は、「マチュピチュ・・行きたい」と思った。
 プンタ・アレナにも行ってみたかった。脱走して行っちゃおうかとも思った。

 しかし実際は、そんな夢のようなお話もなく、サンチャゴに着いてみると、荷物は行方不明だわ、迎えの車はトラックみたいなものだわ、柳みたいな木が生えてる砂漠の一本道だわ、コーラを飲んだら空き瓶は砂漠へ放り投げて捨てるわ・・・???だった。

 どっかから、突然右折すると、太平洋はキラキラしてて、白い絵の様に美しい町並みが二つ。左が、バルパライソ、右がビーニャ・デル・マール。右が目的地だった。ヨーロッパみたいでね。そうだよね・・スペイン管轄だったんだし。アンデスインディオにもとても興味はあったんだ。
 ヨーロッパの都市も美しいと思うけど、やっぱり自然の方に興味はある。オーロラなんかみたら、人生観が変わる気がする・・・。見たことないんだな・・・。まだ、やりたいこと、いっぱいあるねぇ・・。