「ねこまうす」に行くと、朝から、人口密度が高い。どうやら、明け方まで、色々やっていたらしく、レコーディングに来たお兄ちゃん達も、アチコチから、仮眠から起き出して来て、なかなかにぎやかだ。
 どうやら、「ねこまうす」の音はいいらしい。内装は木なんで、石膏ボードとかより、いいみたいだ。
 しかしなぁ・・・、ドラムってはじめは、リズム・キープから入る。あまりに曲の速度が速いため、手足が追いついていかないんだろう・・・。
 思わず、ドラム・ソロかと思っちゃうのもあった。ドラムはネェ体力が要るし、手首のスナップ、右手は死にそうになるし・・。
 ジュラルミンの練習用スティックで、座布団の綿が片寄っちゃって、叱られたことあるよ。
 私も学生時代、ドラム叩いてたからね。

 今はカラオケ感覚で、発声とかも関係ないしさ、基礎をぶっ飛ばしてる。昔だって基礎から、しっかりやってた訳じゃない。でも、例えば昔一緒にやってたバンドのギターは、ラリー・カールトンや、ジェフ・べック・・リー・リトナーなんかのマネッコして上手に弾き分けてた。そんだけ、練習してるってことだわ。
 この彼は六弦堂とかいうHPを開いているし、ドラムは、山田邦喜・・とかいう名前になって、ライブ・ドアにブログがある。もう、山田君はユングみたいなこと言ってたりする。
 ベースのチビタ君は、チャゲ・アスのバックしてたし。多分今は、日吉かどっかで、先生してると思う。その前にEGが4本だか6本だかのバンドに参加していて、CD聞かせてもらったけど、カッコよかった。彼は健康に気をつけていて、理由はず〜っとベースを弾いていたいから・・・と言う。すごいなぁ・・。

 しかし、外見はともかく、皆、いい子だ。お昼12時から、また新しいグループが来て、そのセッティングしたら、大学君はやっと眠れる・・・と言っていたけど、そのグループがドラム演奏している部屋の真上の部屋で、グーグー寝ていた。防音は完璧じゃないし、何より振動は伝わる。いやぁ、彼は大物かもしれん。


 また、イラクで斉藤さんという人が連れて行かれたらしい。重傷みたいだし、親族の皆さんの心中は察し切れるもんではない。

 そんな時に、こうやって音楽してられる状態が不謹慎に思える。

 それにしても、アラーの神は余程、異教徒がお嫌いか、それとも人殺しがお好きな神に思えてしまう。

 ザルカウイとか言う人はヨルダンの人らしいし、自爆テロで一般のイラクの人を殺して、それで、ジハードっていう訳だから、一神教だし、アラーの神さんはジキルとハイドみたいな神様かもしれん。
 イスラム教に比べるとはるかに穏やかなはずの仏教系統でも、「オウム」の金剛なんとか・・という考え方だと、殺しちゃっても、それがその人のため・・というのもあった訳だから、アラーの神さんばっかを責めれんかな。

 日本にも昔赤軍派なんて、えらく過激なヤツラがいた。自己批判の挙句、メンバーで殺しあって、幹部はハイジャックで逃げた。で、テロリストになった。日本に帰って来るらしいけど、単なる里心だったら、2〜3発、殴ったらないかん気がする。罪のない人をなんだかわからん大儀で殺して自分達は妻も子もある。里心がついて、帰りたいってどういうことだ?!と思ってしまうよ。君らこそ、自己批判するべきなのだ。

 ベトナム戦争の頃、「地獄の黙示録」という映画があった。すご〜〜い長い。ドアーズの曲とヤシの木にそって爆撃して行くシーンは印象的だった。あれを見た時はさっぱり意味が分からなかったが、今思うと、ベトナム戦争で殺しあうのに疑問を感じ、皆が平和に暮らせる恐ろしく規律の厳しい、理想郷を作ろうとするが、結果、より多くの人の命を奪うことになった・・。そういうことだったんだろうか。そうかってに解釈しているんだ。
 その当時にもう、色々感じていたから、そういう映画が出来たんだろうと思う。学習しとらんね、人間って。今さらだけど、その映画を思い出すな。