めちゃ久しぶりにCMをやることになりそうだ。70年代に「うどんすきの西川屋」というところのCMを、小柳ルミ子のモノ真似で歌った・・・。それから、東京まで、呼び出されて、不二家のレモンスカッシュのCM歌った。CMはだいたい2タイプあって、私が歌った不二家は、本命じゃない方だった。新人だもんね。「すぎやまこういち」という人のだった。

 80年代は、CMは曲のみで、ヤマハの意向で競作させられた。ヤマハが抱える作曲家には、全部資料が行く。なかなか採用はない。競争率高い。

 名古屋でも、CMで食ってる人は多い。だいたい打ち込みやる人だけど。それでないと、ギャラが安すぎてやってられない。
 東海ラジオの「ガッツ・ナイター」みたいなのは、安藤コーちゃんのお仕事らしい。もう、なくなった同じ東海の「のりのりアフタヌーン」のジングルは私だった。ギャラが3万で、スタジオ代が2万5千円というヤツ。

 確かにCMのが、楽だね。短いもん。15秒だよ。しかし、責任は重い。制作会社や、広告代理店はどう思ってるか知らないけど。クライアントとしては、制作ばかりでなく電波料が高い。それを思うと、大変だよね。
 地方だからね、全国区ほどじゃないと思うけど、それでも15秒間、わしづかみにした千円札を空中にバラ撒いてる感じだと思う。
 もち、時間帯にもよる。化粧品、自動車保険医療保険・・・・こんなんはすごい金額だと思う。千円札じゃなく一万円札かな・・ばら撒くのは。

 80年代あたま頃からニューウェイブとかいって、コンピューターを使うやり方が、新しいとされて、当時はコンピューターのレンタル代と、それをスタジオにセットするのが大仕事で、スタジオ代がすごかった・・と思う。経費がかかり過ぎるんだわね。
 しかし、今だと、「これって、打ち込みでしょ?!」と馬鹿にされる。変わったもんだわ。

 一時、ドラムの仕事は全くなくてね、ギターもなかったな。「ヤマハで、フォーク・ギター売れたらしいよ、一台}「えっ!今時?珍しい人もおるもんだねぇ・・」という会話がされていた。

 しかし、今は、バンドが主流だから、楽器はバンバン売れてると思う。それと楽器運ぶには、ワン・ボックス・カー・・・。これがないとね。
 当然ライブも、バンド中心だから、音響のエンジニアの優秀なのが必要だ。これが、なかなかおりません。

 15秒・・・されど15秒・・。大変だと思う。ひょっとしたら、音楽より人間関係が・・・かもしれんけどね。