午後10時頃、ベースアイランドへ、CMのスケッチみたいなのを録音しに行く。行ってみると、何やら、音の洪水。

 スタジオでは、どこかのバンドが練習してるし、表では、近頃間借り?している誰やらさんが、お客さんの昔8チャンかなんかで録音した曲をデジタルにしてあげていた。
 だから、音は出ていて、益ニィは、ヘッドフォンをして、パソコンで、ミックスダウンをしていた。
 人口密度も高い・・・。やばいなぁ・・と思いつつ・・・・

 しばらく様子をみてると、益ニィが、「やらんの?」と言う。「やってもいいのか、、」と思い、準備に。

 とにかく、時間が短いんで、速さを計算するのがめんどくさい。まぁ、何にしても、たくさん作って、相手の反応を見て、相手の目指しているものを探すしかない。

 同じ日本語でも、全然ちがったりするからね。
 
 「みんなの歌」、「なつかしい」、「元気」、「素朴」・・・そういうキーワードと、コンテの言葉がどうも、私の中でしっくりきてないんだ。

 15秒といえど、印象に残る音・・というかメロディーにはしたい。コマ割も決まっているから、そこにぶっこんで形になる譜割りは、そうたくさんはないんだな。

 全然冷静なんで、私が煮詰まることはまずない。しかし、若いのだと、きついだろうね。

 にっこり笑って「柴田さんがいいと思えないものなら、聞かせてもらっても当方は意味がないので・・」とか言われる。

 実際、「私がいいと思ってる」状態のモノと、向こうの「必要としているモノ」を近づけるために、無駄ゴマをたくさん作っているとも言えるんで、CM制作の経験は少なくても「必要だから、やってるんじゃん」と居直れる。


 
 けっこう自分の図太さに、感動してしまった。