雪も一段落というのに、また、雪らしい。

 事故らんように、要注意だ。


 久しぶりに実家の夕飯は「すき焼き」だった。

 ホット・プレートが出され、さまざまな食材も出され、「おこた」で、テレビを見ながら・・・、これはなかなか・・・のはずなんだけど、鍋奉行がおられるのだ。

 「おとっつあん」である。


 ところが、いかにもめんどくさそうにやる。

 でも、他人にはやらせん。

 いつかの焼肉も、そうだったのだけど、「焼肉」や野菜やら、できれば私は別々に食べたいのだけど、鉄板の上で「まぜまぜ」されて肉の多い野菜炒めみたいになっちゃうのだ。

 めんどくさくない・・・って言えば、そうかもしれんが・・・、で、一言はさもうなら、ただちに「おかんむり」。


 「すき焼き」も同じ運命だった。


 「あ〜〜!糸コンとお肉は、一緒にしんでぇ〜〜!」とか、心で叫ぶのだけどねぇ・・。

 で、極めて冷静に、思ってることの百分の一を、口に出す。

 すると、ほんっとうに嫌そうに、「うるさいなぁ・・」で終わり。




 おとっつぁんは一応、絵描きである。


 鉄板の上で、絵の具みたいに食材をまぜまぜしても、美味くない・・と思うのだが・・。


 まぁ・・、いいけどぉ・・腹の中に入れば、どうせ「まぜまぜ」になるんだ。



 ところがだ!・・・昔っからそうなんだけど・・・あの苦虫が、他所の人が来た途端!  好好爺になるのだな。



 まぁ・・、いいけどぉ・・悟りがない=長生き・・ってことには・・・ならんかな。