青木まり子さんが、東京に帰られる前に、電話でデニーズで待ち合わせる。

 しかし、全く、違うデニーズにいた!


 こういう時、携帯電話はありがたい。


 昔、赤坂かどっか、不案内な東京の「コージーコーナー」で待ち合わせをしたんだけど、

 出口2ヶ所に、この店があったらしい。


 やっぱり違う店で、あん時は2時間くらい待った気がする。途中であちらが気がついて、迎えに来てくれた。


 それでも、青木さんとは1時間くらいはお話出来た。


 彼女の事務所は・・・名古屋にも、全国区のフォーク歌手(と、言っていいかわからないけど・・)高木麻早・・という人がいて、彼女と同じだったんで、電話で一度だけ、社長さんの声を聞いたことがある。

 この業界は「生き馬の目を抜く」みたいなところだけど、とても普通の感じがする社長さんだった。


 青木さんのデビュー曲は「サルビアの花」らしいけど、これは34組くらいの競作だったらしい。

 彼女はグループで「ジャネッツ」というような名前だった。


 私は、その頃は、日本の音楽業界には疎くて・・・ほとんど名前とか知らないのだな。

 ただ、「サルビアの花」はヤマハのタレント第一号の「岩渕リリ」さんが歌っていたから、ボーカル・コースの私たちの練習曲だった。

  だから・・・知っている。

 今でも・・ライブで、「懐かしいでしょ?」と言いながら・・実は私も歌っている。


 今後のことをいろいろ話して、別れた。



  これは、個人的見解なんだけど、表現してる側から言えば、歌の上手い下手は、声が出てる・・とかそういう問題ではないんだな。

 もち、ある程度の発声や音程はしっかりしてる・・ということは、当たり前で問題外・・での話だけど、「伝えたいモノがあるか・・」ということに尽きると思う。


 自己陶酔ではないんだ。


 「恋の歌」でも「反戦歌」でも何でもね。  微妙な部分もあるんだけど・・・。


 そういう点で、私は彼女に自分との共通項を見出しているんだ。