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色々迷ったけど、ボイストレーニングの講座を開講することにした。(写真は、無関係だけど、歌にもなってるニャンコ・・「スズ」です)
音楽って、クラシックはもう系統だってるから、「教える」ってことが必要なんだと思うけど、ポップスの世界は、いわば原野みたいなモンで、何でもありなところがある。
私が教えられるモノが見つからなかった。
生活のために、「教える」のは、それはちょっと勘弁・・・だったのだ。
つまり、ポップスの世界っていうのは、「教える」世界じゃなくて「見つけ出す」世界なんだと思う。
で、ちょっと変わっていったのは、「ボイトレ」は、体育会系の分野なんだ。
声帯って筋肉だから、まぁ、声帯のストレッチと、体を、発声しやすい状態にするトレーニングっていう感じ。
これなら、まだ「教える」ことが可能な分野だ。
問題は、受講者の、その先だ。
目標・・・っていうのかな・・・。
表現力とちがって、時間や道のりの差はあるけど、時間さえかければ、ある程度まで会得できる。
私だって、発展途上国みたいなモンだ・・・。
はじめは、デビューさせるには・・・みたいな方向を考えていた。
これはむずかしい・・・。うちは一応レーベルでもあるんだけど・・・
で!・・・今は、簡単なコード理論とかもやることにして、音楽は表現手段なんだから、そこに持って行こうとしている。
嫌なことが起こっても、それをいつか歌なんかにして、人前で歌ってしまえば、「鬱」になる要素は減る。
たぶん、私は「波乱万丈!」って某放送局のアナウンサーにからかわれたりするんだけど、それでも、やってこられたのは、その要素があったからだと思う。
そういう方法を教えられたら、その子がプロにならなかったとしても、その気があるなら一生、表現していける。
デビュー出来る隠れた才能を、掘り出せるかもしれない・・・。
また、年齢も関係ない。
昨夜、例の中国の二胡の曲に詞をつけたのをid:vocal氏が歌ってる音源を聞いたけど、彼の今、日本語の表現・・・という点で、ドンドン進歩してる。
(で、この曲の出来がよかったんで、曲を少しいじって、私のオリジナルにしてしまおうかとも思ってる。
コードだって、原曲とは違ってるんだから、少しメロディー変えたら、もう、別物になる)
つまり・・・オジサンやオバサンだって、本人がその気になれば、OKの話なんだ。
と、まぁ・・こういう考えにいたったので・・・・それならやってもいいかな・・と。
何も・・・まだ、宣伝してないけど、知人からの紹介で3人に、先週の金・土で会った。
会ったのは、相性もあるし、お金ももらうしね・・・。きっちりカリキュラムは作らないけど、当方の意向を伝えておきたくて、「それで、よければやりませんか?」って感じ。
月・木は、とにかく私の予定を空ける。一ヶ月に単純に8回あるわけで、そのうちの3回を予約して受講してもらう。
一回50分位で、月謝制にして1万5千円(入会金・・・というのも5千円のごもらうことにした)。ボイトレは、とにかく続けてもらわないと駄目なのだ。
よって、月謝制。
また、自分の声に慣れてもらわないといかんので、3〜4ヶ月に一回、録音実習をやるつもりだ。
これには実費がかかるけど、上手にやれば、2〜3千円で済む。(うちのスタジオは今、貸しているんで、私が使うとしてもスタジオ代はかかる)
もう、ひとつ、人前で歌う・・・と、いう部分だ。これはもう、少し先になるけど、これも定期的にするつもりだ。
「続ける」っていうのは、意思と時間と・・・お金・・・の戦いなのだ。
当方としては、20人くらいはいてくれないと、面白くはないけど・・・っていうのは、受講者たちの間での切磋琢磨も必要なんで、少数だと、そういう刺激をなかなか受けられないんだ。
まぁ・・、ライバルが必要ってことだね・・・。
こういう事は、善意だけではやれないけど、出来る限り、「気持ち」でやりたいと思うのだ。
それが嫌で、今まで散々、講師をやってきたけど、自分ではやらなかった。
講師の立場なら、自分の立場もはっきりしてる。お金のためにやってるわけなんで・・・
表現力・・・とかは、これは教えられない。
私の独断で決めるモノじゃないし、シバヨーのコピー作って、その子のためになるとも思えない。
その子自身が「好き」だと思える「自分の表現」を見つける手伝いは出来る。
いよいよ、私自身の活動の最終段階かな・・・とも、思っている・・・