朝のニュースは、昨年の尼崎の事故の遺族の特集なんかをしている。

 遺族の方々の時間は止まっているんだろうなぁ・・と身につまされている。

 いつかは、誰でも直面するんだけど、順序が逆転、しかも突然・・・というのは、お気の毒・・としか言いようがない。

  ・  ・  ・  ・  ・
 「3月3日の悲しみ」という、私が、まさに音楽の世界に突っ込む原因になった曲を作ったのは、さんざん書いてきたように、友人の飛行機事故死だった。そのご両親の悲しみ、おばぁちゃんの悲しみ、ご両親のその後の問題・・・とか、・・・つまり、事故ってその事柄だけではすまなくて・・・、「その後」・・・・という生活が存在するのだ。


 まず、一人っ子を亡くしたご両親は、会話を失くされたらしい。


 話す事柄と気持ちを失った・・・ってことだろうな。


 これが3ヶ月続いた・・・。で、最初に父上がこれでは離婚になってしまう・・・という危機感を持たれた。

 飛行機はパリ郊外のエルムノンビル・・・という町の森に墜落した。


 二人はパリの地図を広げ、フランス語を勉強し、父には父の、母には母の思いがあるけれど、同じ悲しみとして共有する努力をされた。



 長く生きるってそういうことだな・・・。


 平凡な日々・・・っていっても、必ず何かが起こる。


 それは良いこととは限らない。それらをなんとかするから生きていけるわけだし。



 若さ・・は取り返せないものだから貴重ではあるんだけど、単なる通過点なのだ。



 若さのみで、もてはやされていても、通過点なんだし・・・。





 余談だけど・・・

 よく「キレる若者」・・・って言われるけど、あれは、ひょっとして甘やかされてる・・・ってだけでなく、栄養素が足りんのとちゃうか?・・と思う。


 木に実る果実は、木の根がかなり深い地中から水を吸い上げているんで、ミネラルの亜鉛なんかを含んでいるらしい。

 そういうのが、人の精神的安定には欠かせない・・・ということだ。


アンチエイジング」とかいって、顔のしわ・・ばっかり気にしてるみたいだけど、人間の生物としての肉体の価値で言えば、もっと総合的な健康であり・・精神なんだと思う。

 確かに、今は、そういう肉体的精神的健康をそこないやすい原因不明の原因がたくさんあるとは思うし、便利になった反面、危険も増えた・・・。



 明日のことは、わからない・・・。幸せも不幸もある・・・・

   できるだけ、不幸になりそうな要素はなくそうと思うけど・・・




 とにかく、尼崎・・・の事故は、警鐘だった。


 遺族の方々の幸せと、亡くなった方々の冥福をお祈り申し上げます・・・・。