今朝、お参りの階段を上がろうとしていると、クラクションが鳴る。

 近所のオバサンが「おいで」をするんで行ってみると、彼女が私ん家の庭で飼っている(世話してる・・っていうのが正しいかも)の猫のミーちゃんが、余命一週間だと言う。

 肝臓が悪くて、もう、手の施しようがないらしいのだ。



 ミーちゃんはもう、10年はいる・・。


 その存在は自宅の景色になってしまっている。

 ノラではあるんだけど、なつっこくて抱くことも出来る。

 洋猫系で、体毛がフワフワ・・・。三毛だ。


 仕方がない・・・。私が死なない限り、誰かを送る側なんだ。

 人間でも、動物でも・・・。


 写真撮っとかないといかんなぁ・・・。こちらの身勝手ではあるけど、たまには思い出したい・・・。

 そっかぁ・・・。

 曲の中で、時間は止められない・・・と歌っていても、たまには止めてみたい。


 不幸だと思っても、心の持ち方で、ず〜〜っと不幸ってわけではない。幸せだと思ってても、ず〜〜っとそういう状態が保てるわけでもないんだ。


 わかっていても、なかなか達観って出来んモンだなぁ・・・





 そういえば、私担当の猫・・・、「ナナ」ちゃんも実は肝臓が悪いのだ。


 薬を一ヶ月飲ませたけど、数値は良くならん。

 
 医者に連れて行くと、肉球に汗をかいて心臓がドキドキいうし、薬が結構デカいんで、嫌がってるのがわかる・・・。

 相手は人間じゃないんだから、飼い主側の、そういう処置が「ナナ」のストレスだってことは良くわかる・・。

 で、医者やめた。


 私が、「長男だ」と思っていた「ケンタ(猫)」だって、14歳で腎臓が悪くなった。点滴に連れて行くと、身を硬くして嫌がる・・・。

 ケンタの様子を見ていると、点滴が彼にとってベストとは思えなくなってやめた。

 それから一週間くらいで静かに逝った。


 人間だって、よほどのスターの子供や、天皇家の宮さまじゃない限り、この世にフェイド・インして来るのだ。

 静かにフェイド・アウトでいいと思っている。


 この年になると、もういつお迎えが来てもおかしくない。今なら、「若すぎる」と言ってもらえる年ではあるけど・・・・(汗)。


 私に関してなら・・葬式とか、やめてほしいなぁ・・。


 フェイド・アウトだもの・・・。







 話がドンドン、ちがった方に行ってしまったけど・・・、以前、誰やらから「ステージングを考えてね・・」と言われたことがある。


 まぁ、歌手が表現する一環で、フリとか・・・いろいろやるわけだけど、実は、私・・・これ・・・嫌なのだ。



 私の場合・・・「1」は「1」って表現しているだけなので、ステージング考えてまで、表現したいことはない!・・・と言っても過言ではない・・・。


 そりゃ、スーパー歌舞伎みたいに、空飛ぶステージしたい・・とか思ってはいるけど、・・・だから・・私個人の表現としては・・・ってことだけど・・・。



 あんまりライブやらんのも、そういう部分と関連があるかなぁ・・。

 自分の中の感動が薄れると、それこそ、ステージングをやらんといかんくなる。



 だんだん、あっちの世界の方が、知り合いが多くなる・・・・。



 ナナは8才、ミーちゃんは不明・・・、でも10才はゆうに超えている・・。


 若くして亡くなった人に比べれば、この世での修行は十分したはずだ・・・。


 何があっても静かに送ってやろうと思う。



 あ、でも、これって「ミスター・ロンサム」の世界かもしれん・・・。


 ってことは、クソ生意気に20代の小娘ん時から、こういうことばっか考えてたのかもしれん・・・。



 やっぱ、私は、「恐怖のワン・チャンネル」人間にちがいない(汗)