仕事

 マイミクさんのご縁で、・・・というか、これも不思議なんだけど、もう、20年まではいかないにしろ、10年以上はガンガンに前・・・って頃に、マイミクの彼女は「プロジェクト・イオ」という(ような名前だった)のをやっており、イベントなんかも手がけ、音楽教室を手広くやっていた・・・。

 で、その「プロジェクト・イオ」の企画で歌わせてもらったことがあったのだ・・。

 
 もう、そんなはるかな昔だったのだけど、私の連絡先が残っていて、「歌を習いたい」という連絡があった・・。

 その後、まぁ・・・いろいろあって、彼女は今は、学習塾をやっている・・・。


 で、これもまた、ご縁なのか、・・・先生がお一人、抜けられたようで、探しておられた・・。



 実は、私・・・・学生時代は、家庭教師と自宅で塾をやっていて、それはポプコンに出てた頃まで続いた・・。


 彼女にそんな話をしたからだろうけど、・・・・先日、「失礼ですが、塾の講師やりませんか?」とメールが来た・・。



 

 去年は次女が学校に行けなかったし、私は家庭教師みたいなものだった・・。


 国語と理科はかんべんだけど・・・、社会、数学、英語なら何とかなりそうな気もしていた・・。



 うん、面白そうじゃん・・・ということで、引き受けることにした・・。




 「子どもを感動させる歌を」・・・なんていうことも言っているわけだし、現場をのぞくのも悪くないか・・・とも思ってね・・・。


 木曜に・・もう2回・・、塾の見学に行った・・。


 

 子どもって・・・やっぱ、かまってほしいんだな・・・とつくづく思う・・。



 ごそごそしてたり、ちっとも集中しん奴は、そういう部分が強いんじゃないかと・・・。




 実は、私は、先生にはぜ〜〜ったいなりたくなかったのだ・・。


 にもかかわらず、学校ではないが、「先生」と呼ばれることばっかだ(汗)



 酒場のピアノ弾きや、歌手はまず先生と呼ばれる。



 たとえば、ボイストレーニングなんかすれば、やっぱ・・・「先生」と呼ばれる・・・。



 学校の教科としてならまだしも、私がやっているような類の音楽は教えるものではないと・・・実は思っている。


 基礎はともかく、あとは、自分の色で自分のやりたいことをやればいいと思うしね・・。



 しかし、音楽で食っていく場合、この「先生」っていうか、「講師」は、おそらく避けて通れない。


 で、私は「教えるものじゃない」とも思っているわけだから、そこで、もう自分の中で「矛盾」をかかえちゃっているわけ。




 音楽って、一生かけて楽しむ・・・というスタンスなら、何だっていいんだけど、「プロ」になる・・・とか、「売れる」とかいう観点から見た場合、「神のみぞ知る」ではあるが、それでも何か・・・教える側の気持ちで動く部分も・・・・そんなん、めっちゃ少ない影響だけど、あるにはある・・。

 そればかりか、プロダクションなんかのオーディションで、ひっかりそうな要素もプラス・マイナス、両面でいろいろある・・。

  本人の人間性とか、関係ないんだけどね・・・。




 で、過去に何度も思ったのだけど、「努力をする子」が「報われる」ってわけではないのだ・・。


 もち、10年のスタンスで考えたら、それは、そうとも言えないんだけど、年齢とか、外見とか・・・そういうさまざまな、日常ではどうでもいい「要素」が、2〜3年のスタンスではモノを言うのだ・・。



 また、そういう要素をまんべんなく持ってると言っても、タイミングやら、そのこの運とか、そういう不確定要素に左右されるわけだから、「教える」・・・なんていう芸当は、真剣になればなるほど「ストレス」になっていく。



 しかし、勉強は楽だ・・。


 正解がある!


 勉強すれば、容姿や親の経済力、家柄・・・とか関係なく100点は取れるのだ。


 それに「知らないこと」を「知ること」は楽しい・・・。


 「知らないまま」っていうか、「理解できてない」から楽しくないのだ・・。



 


 なんだかな・・、「先生」になりたくなかったのに、・・・その辺が皮肉ではある。


 しかし、懐かしくて、楽しそうでもある・・。


 

 まったく、生きてると・・「いろいろあるもんだ」・・・と、今更ながら笑ってしまうね。



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