うたごころ

 うちの旦那は、「うたごころ」・・というのは、「媚びる」ってことだと思っている。

 微妙ではある・・。似てるところもあるとは思う・・。

 で、彼は、「媚びてない」歌・・・よって、私から見ると「不感症?」みたいな歌が好きなのだ。

 それに、どうも言葉を聞き取っていないらしいから、英語でも日本語でも」、おんなじに聞こえるらしい。。



 「音楽で一番大事なのは何だと思う?」と結婚して間がない頃、聞かれたことがある・・。

 「そりゃぁ・・、まぁ、あいまいだけど・・・ハートってヤツじゃないか?」と言うと「僕は、リズムだと思う」というお答え・・。

 まぁ・・ベースをやってた立場から言うと、そういう風に見える部分もあるかもね・・。

 しかし、フリーなベース・ソロだってあるっていうのに、なぁに考えてるんだ・・と私は思う・・。

 よって、一緒にコンサートには行ったことはない・・。

 違う景色見てるんだから、お互いに本気でコメントしたら喧嘩になると思う・・。


 こういう不確定な「うたごころ」ではあるが・・、「サンディー・アイ」の「グッバイ・モーニング」を聴きながら思い出したことがあった。


 彼女を紹介されたのは、「ポプコン」で出てくる前で、「つま恋」のラウンジだったんじゃないかと思う・・。


 私はそこのラウンジで歌っていたのだった・・。


 彼女は「エニー・キー」で、どんなキーでも歌ってしまう才能の持ち主だった・・。


 今はどうだかわからんのだけど、ヤマハを出たあとは、久保田まこと(字がわからん)と夕焼け楽団の久保田氏と結婚して「サンディー」になった・・。

 活躍は日本をはみ出してる。


 彼女は、映画「ナイル殺人事件」のエンディング・テーマ歌ってたし、「ルパン三世」のエンディングも歌ってた。

 セイコーのCMもあったな・・。


 彼女が、そうなる前・・・名古屋にジャズラブ・オーケストラ・・というフル・バンドがあるんだけど、そのコンサートのゲストとして来てたことがあった・・。

 で、打ち上げんときだと思ったけど、何でかしらんけど、そこに私もいて、「瀬戸の花嫁」を二人で歌った・・。


 そのときに、愕然とした・・っていうか・・・、ヘレン・ケラー・・が、単なる指文字の羅列と、そのもの自体・・たとえば「水」と「ウォーター」がつながって世界が開けたように・・、私にも、ビビ〜〜っときたものがあった・。

 私はメロディーと歌詞を追ってるだけだったんだけど、明らかに、彼女は何かを表現しようとしていたと思う・・。

 感覚だから、なかなか言葉では説明できん・・。

 ただ、彼女は、とっても「女性」を意識した表現になるが、私はそうじゃない・・・。

 それが個性なのだと思う・・。


 彼女は、なかなかセクシィーな女性だったから、英語で口説かれてたんじゃないかな・・。


 そんな現場・・・ってか・・・電話だったけど、見たことある・・・・憶測だけど(笑)


 

 「うたごころ」って、「音程」でもないし、「発声」でもないし、「声量」でもない・・。


 プロよか、酔っ払ったオジサンが歌う「軍歌」のが「ぐ〜〜」っときたりもする・・。


 また、「歌手」の「歌」より、「ピアノの演奏」の方が「ぐ〜〜」っときたりもする・・。

  ・・ってことは、「言葉」でもないのだな・・。


 私の感じている「うたごころ」が当たってる・・・かどうかはわからない。


 相手の感じ方でもある気がするし・・。


 よって、こういうあいまいな部分について、独断で説明されると、ムカついたりもする・・。

 そんくらいの感性は自由なんだし、・・・ほっといてよ・・って感じかな・・。


 難しいけど、めっちゃ単純なモノ・・って気もしてるけどね・・。


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