かんたろう・・・

 昨日の午後、猫たちにご飯をやっていると、一匹足りない・・・。

 そういえば、前の日もダンボールの中から出てこなかった・・。

 悪い予感がして、探し回ると、猫のトイレの中で、両手足を伸ばし、「死んじゃったかしら・・」って思うポーズで仰向きで動けないでいた・・。

 一番、よく食べる「かんたろう」だ・・


  もう、半分パニクって、医者に行くが、あいにく午後の診察は始まっていない・・。


 もう、声をかけ、なでながら、やきもきして診察時間になるのを待った・・・。


 お医者さんは、「おしっこが出てないんじゃぁ・・」とおっしゃる・・。


 で、愕然とした・・。

 いったい毎日、何をみていたんだろう・・。


 飼い主なら、そんくらい気遣ってやらなくてどうする!

 相手は、しゃべらんのだし・・・。


 とりあえず、尿道に管を入れて、おしっこを出す・・。

 もう、膀胱がパンパンで、そのせいでなんとかカリウムが、心臓に影響を及ぼし、不整脈になっていた・・。

 もう、体温が35度台しかなかったし・・。

 もう、ほんとになんて、アホだったんだ!


 途中で、母に来てもらい、バトンタッチして、仕事に出かける・・・。


 「かんたろう」に「ママは貧乏だけど、ちゃんとお医者さんのお金は払うし、心配せんでちゃんと治れよ!」と言ったから、ちゃんと働くのだ・・。


 やっぱ、猫だろうと、子供だろうと、保護者は、ある程度、余裕を持って毎日を過ごさんといかんね・・。


 自分のことで、かかりっきりになると、どっかに支障が出る・・・。


 昨夜までは、99%助からない・・ということで、「覚悟してくださいね」・・だった・・。


 で、入院・・。


 しかし、朝・・病院からの連絡で、まだ、予断は許さないけど、生きてる・・とのこと・・。


 即、会いに行った・・。


 おむつをして、首にはラッパみたいな、ライオンのタテガミみたいなのを取り付けられ、尿道に管が入りっぱなし・・。

 自分で排尿ができんのだ・・。


 で、それから出てくる尿は、ほとんど「血」だ・・。


 鮮血も出てくるらしい・・・。


 まったく・・・ご飯を食べないのは「猫特有」の「わがまま」だと思っていた・・。

 食べられなかったんだ・・・・。

 ダンボールから出てこなかったのは、出てこれなかったんだ・・・・


 後悔は確かに先にはたたない・・・。



 かわいそうなことをしてしまった・・