長くなりそう


  cozyさんとこで、「アレンジ」だのなんだの・・っていう日記にコメント書いてるうちに色々思い出した・・。

 作曲したいと思っている人がいたら、参考になるかもしれないし、あくまで、これは私の場合だけど、「書いとこ」・・と思ったので・・・。

 長くなるかも

 ヤマハのボーカル・コースの生徒で、ヤマハでバイトをしていた当時・・・、作曲は「アウト・オブ・眼中」だった・・。

 しかし、「小坂明子」の歌謡祭のステージを見て・・、私からすると彼女の歌は十分上手に思えたんだけど、ヤマハの評価では「下手」だった・・。で、思ったのだ・・。

 シンガーソング・ライターだったら、「歌は下手でもいいのかもしれない」・・って。

 とにかく私は下手・・っていうか、ヤマハのカラーではなかったのだ(今でもだな)・・。

 「歌い上げる」という芸当ができない私は、また、C&W出身の私は、メジャー・セブンにあこがれていた・・。

 で、キャロル・キングに狙いを定めて、「ああいう曲を作ろう」ということにした・・。

 知ってるコードをみんな使った・・。

 ピアノは、ハ長調(C)かイ短調(Am)でしか弾けない・・・。

   つまり、ト音記号の横に♯やら、♭がついてない・・ってことなんだけど・・・・


 よって、そのキーで弾きながら、メロディーを決めていった・・。

 これ・・・一曲目の作品・・・。


 ポプコンに出すと・・、ヤマハの人から「もっと上手な人に歌ってもらったら?」という話も来たけど、・・「蹴る」

 だって、・・・シンガーソング・ライターなら下手でもいいんでしょ???ということで

 クソ生意気・・って思われたと思うけど・・。


 で、二曲目は、アルバムの「とまり木」にも入っている「永遠の流れの中で」・・・という曲・・・。

 もう、柄にもなく、歌いあげるのを作ってしまったから、自分で歌えん・・・ず〜〜っとお蔵入り・・・。

 これ、途中で転調してるんだけど、作った当時、本人はぜんぜん気づいてなくて・・・完全に理論でなく耳で作ってるんで、そうなるんだわね・・・。

 ま、そん程度の知識しかなくても、曲は出来る・・ってことで


 で、その後・・・友人が航空機事故でパリで亡くなって・・・三曲目が「3月3日の悲しみ」だった・・。


 まとめるのに一ヶ月くらいかかったな・・・。



 当時は、ロバータ・フラックダニー・ハザウェイのデュエット・アルバムが気に入っていて毎日聴いていた・・。


 ロバータの方は、理性的な感じだったけど、ダニーの方は「声」自体が悲しげで、・・・私の気持ちの表現には、「これしかない!」って思えた・・・。

 どっか、探すと、ポプコンの公開オーディションのテープが出てくると思う・・。

 歌はめっちゃ下手だけど、ビブラートが変則的で、かつバックはリ4リズム。よって・・ほとんどジャズかファンクみたいで、今聴いてもそう違和感はない・・。

 ダダ ダダッ!(ベース)ギャ〜〜ン(エレキ・ギター)だもん・・・。




 サビからのコードアレンジは船山さんのもので、確かに転調はしていたけど、サビ頭のコード、私は「トニック」だったのに、船山さんはサブドミ」・・・。

 本人とは無縁な洗練されたものになった・・・。


 それから、4曲目は、「ピルグリム・ファァーザーズ」という曲で、スローな12ビートだった・・。

 これは、のちにタイトルだけ採用してほかの曲にくっつけたんで、同じタイトルの曲が2曲ある・・。


 で、5曲目は「ミスター・ロンサム」・・。

 これも、アレンジから先に入っていった・・。

 このころの曲は、ほとんどそうだったな・・。

 アレンジ・・っていうか曲想が先だったのだ・・。


 初心者には、これはおすすめかもしれない・・・。

 パクリじゃなくって・・、参考・・ってことなんだけど・・・。


 で、これが私の場合、完全に洋楽だったってことだ・・。



 それからは、「アップ・テンポ」の曲がない・・というので「とまり木」に入っている「うまくいかなくても」が出来、「色っぽいのがない」・・ていうので「ふられた後で」が出来た・・・。


 「うまくいかなくても」はキャロル・キングの「空が落ちてくる」みたいな曲(アルバム「タペストリー」の一曲目)、「ふられた後で」は、C&Wのパッツィー・クラインのヒット曲だと思うけど「クレイジー」という曲のイメージだ・・



 それから乱作時代になって、・・・つまり、「こういう曲」っていう指定があって作る、自分が好きじゃなくても作っていく期間があって、曲をつくりたい・・という欲求がなくなった時期もある。

 歌手ばっかりしてたころも長かった。


 今は、「詞」というか、「言いたいこと」が先にあって、あとは、・・・・たとえば、うちのバンドなら、アジアンチックなわけで、じゃ、そういうアレンジにしよう・・・みたいな順序になっている・・・。


 乱作時代もけっこう長かったんで、ほかから来る注文の場合、たくさん指定されたほうが、世界が限定されて「やりやすい(考える時間がかからない・・っていう意味で)」というところもある・・・。


 長くやってくると「慣れ」っていう部分でやりやすい部分と、だからやりたくない部分とあって、自分の中で戦ったりもしている・・・。


 オリジナルとのかかわり方は、「オリジナル」っちゅうくらいだから、やってる人の数だけはあると思うんだ・・・。


 何がピッタリ来るのか、人それぞれだと思う・・・。


 興味のある人はトライされるとよろし!


 だめモトなのよん (キッパリ)