人間のサガ・・・

 「猫洞通のオカリナ吹き」さんとは、万博がらみの話で万博開催前年あたりに知り合った・。


 で、その「万博」で思い出した・・・。

  万博ドームに、「生命のバトン」を葛城さんが、ノーギャラで歌いに来てくれたとき、このあたりじゃ絶対の新聞社に取材をお願いした・・・。

  すると、「万博跡地の問題で頭がいたいときに、環境保護の歌の取材なんか、載せられるわけがない」という返事だった・・。

 「でも、万博って《自然の叡智》ってことじゃありませんでしたっけ?」と食い下がると、「あぁ・・・そういや、そんなんもあったね」という返事だった。

 目からウロコ・・・。

 つまり・・・かっこつけてただけなマスコミなのだった。

 

 今や環境問題・・っていうんで、企業もこぞって取り上げている。

 だけど、たとえば植林ひとつにしても、体裁だけ取り繕って、植えた木なんかどうでもいい・・みたいな体たらくらしい・・・。

 企業イメージと「そういうイベント」を「やった!」という実績が大事みたいな・・・。

 でも、そういうことばっかやってたら、ひどくなる一方で、どっかで本腰入れんとあかん時期ではあると思う・・・。

 アマゾンでず〜っとチークを植える活動をしてきた人の話を・・・伝え聞いたことなんだけど、個人と法人、それぞれ1口いくら・・・ってことで寄付をつのり、それを経費にあてるわけね・・。

 そうすると、たとえば、企業は一口10万だとするじゃん・・・。10口寄付したんだから、そんだけの何かをちゃんと返せ・・・みたいなオーダーが来るらしい・・・。


 新聞をずら〜〜っと広げた両面に宣伝をのっけた企業だって、実際、木を植えてたとしても、木はほっといても育つわけじゃない・・・。

 ある程度大きくなるまでは、誰かが面倒を見んといかんわけで・・・

  そういう気配りのない状態になってるものが多いらしい・・・。


 んなもん、形じゃなく、実績をあげんとどうしようもない・・・。


 そんな宣伝費を使うなら、その経費、しかるべきところに寄付するなりした方が当然「生きた」金の使い方・・・といえるんじゃないだろか。

 知名度や「何をしている」ブランド・・っていうのが定着するまでは、宣伝活動は必要だと思う・・・。
 だけど、「口ばっか:」でもなぁ・・



 まぁ・・・


 うちの三天翔だって、はじめは、私の周りにいる苦学している音楽留学生に、もっと仕事をあげて、真夜中に働きに行く工場で使うエネルギーを本来の音楽に向けてもらいたかった・・・というところから出てきた。

 しかし、やっぱ・・・ポリシーはあるのよね・・。


 「ユーラシア」(三天翔のテーマ)という曲の一節を書いとこっと・・・・




  Eh〜〜〜

  このユーラシアに息づく 幾多の民よ

  そなたの迎えるあした 平穏であれ


   天山の峰々  砂の海タクラマカン

   越えるはその一歩を  踏み出さねばならぬ




  一歩が大事なんだけどなぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

   何で、自分に有利な方ばっか、めんどくさくない方ばっかに行くんだろ・・・・

  人間のサガ・・ってやつかもしれないけど・・・・