若向き

 そうそう・・・ネットで着物を見ていて思い出したことがある・・。

 それは、とある着物の展示会に何年か前に行ったとき、すご〜〜く疑問だったことでもあるんだけど・・・。

 着物・・って柄いきや、色目によって、おおよそなんだろうけど、年齢制限があるみたいなのだ。。。


 年齢とかの見た目なんかは、はっきり言って個人差だ・・。


 しかし、展示会のナビゲーターみたいな方は、「その柄いきですと、まぁ・・・若奥様・・そうですねぇ・・・20代後半から30代・・でしょうか」なんて言うのだ・・。

 び〜〜っくりする・・。


 確かに洋服の場合、こりゃ、はっきりしている。


 サイズとかあるしさ・・・。


 若いころは考えたことなかったけど体型は変わる・・・。

 お金や時間が有り余って、・・・なおかつ、外見のことが頭から離れないお方ならいざしらず、こりゃ・・・不可抗力でもあるし、そんなんで、別に現状が変わる・・ってこともなかろ・・。

 あるとしたら、本人の感じ方だけのはなしで・・・・


 着物・・っていうのは「格」がある・・。


 大島紬がいくらすばらしい工芸品で高くても、着物の「格」でいえば、振袖や付け下げには、及ばないわけで、・・・

  また、同じ袋帯でよさげであっても、第一礼装である振袖と訪問着では違うわけだ・・。


 当然・・・第一礼装・・の振袖は、普通は未婚・・ってことになる。


 しかし、着物をパーティーに着ようとすると、やっぱ振袖が一番華やかだ・・。


 もうさぁ・・・、そんなんどうでもいいんじゃないか?って思っている・・・。


 「気に入ったから着ている」じゃいかんのか?・・って思う。


 私が初めて着物でステージにたったのは「大須演芸場」だった・・。

 別に漫才やったわけじゃない・・。

 そこの修理費用のためのチャリティーだったんだけど、ステージを考えたら着物だろ・・って思って、古着の振袖で、たすきがけ・・。

 で、ステージから、リクェストをとったりした・・。

 そん時におみやげで作っていったのが、「OSU BLUES」ってやつで、名古屋弁の歌・・・。

 万博の笹島会場で、リッキーさんとやったときに、チラシに連絡先があったため、ご親切な方から、「あの下品な歌は歌われないほうがよろしい」というアドバイスをいただいたいわくつきの曲だ・・。

 で、「この年で、振袖なんて、吉本か、演歌歌手くらいのもんですがぁ・・」とか言い訳して出た・・・。


 着物を着る・・ってことが、礼装・・でしかない昨今・・

 なかなか、あれは一人では着れんね。


 そういう着物なんだもん・・・。


 普段着でなら、ちょこちょこ・・と一人で皆さんだって慣れりゃ着れる・・・。


 リフォームもいいけど・・・、いろいろ重ねたりして、古い感じが出てるものなら、何やったって許されそうな気もするのが着物のいいところ・・・。


 なのに、「若向き」とか書いてあると、「アホらし」って思う・・。


 んなこと指図されんでも、かってにやるじゃん・・・。

 そういう時代なんだから・・。


 それでなけりゃ、着物の生き残る道はないんじゃないか???

 成人式でちょこっと振袖着るくらいで「良さ」もわからんし、将来、「郷愁」を感じることもなかろ??


 個人的には、コンピューター管理かなんかしてんのかわからんけど、あの「毒々しい」くらいきれいな色は好かん・・・。

 やっぱ・・・


 着物は、大正とか、昭和・・・が、とっつきやすい。


 何とでもなるのがいいなぁ・・・。